やっぱり、好きだ。


 「いいなぁ、この夫婦」

 俺が思った事をサヤ子が口にした。

 「・・・なろうよ。俺らも」

 隣に座るサヤ子の手を、ダイニングテーブルの下でそっと握ると、サヤ子が俺を見てニコっと笑い、

 「HE SAID・・・『オイ!!』

 今俺が言った事をサラさんとダンさんに訳そうとした。のを慌てて止めた。

 そんな俺に驚くサヤ子。イヤイヤ、俺の方がビックリですよ。俺を辱める気かよ、サヤ子。・・・と、こんな様子でさえダンの目にはラブラブに映るようで、最早ニヤつきが止められないようだった。ので、サラさんの2発目のデコビンタをお見舞いされていた。よっぽど、そっちの方がラブラブに見えますがねぇ。本当この夫婦、最高だ。

 「本当この夫婦、最高」

 サヤ子が笑いながら、また俺が感じた事と同じ事を言葉にした。