やっぱり、好きだ。

 
 手を繋ぎながら、サヤ子が留学していた時によく行っていたというパスタ屋さんに行った。

 いつも食べていたというパスタを食べながら、その頃の話をいっぱいした。

 ニコニコしながら思い出を話すサヤ子。

 「・・・俺も一緒に留学したかったな」

 「え??」

 「あ、イヤ。留学決めたの、俺のせいだって分かってるんだけどさ。サヤ子、楽しかったんだなーって。その時間、俺も一緒にいたかったなーって。・・・自業自得なんだけどさ。でも留学してもっと英語喋れてたら、ダンさんやサラさんやリサとだって、もっと会話弾むのに色々もったいない事したなーって後悔した」

 後悔の余りパスタ巻すぎて、フォークに分厚く絡まる始末。