やっぱり、好きだ。

 
 『ごめんなさい。私が日本語が話せたらいいのに。携帯だと打ちづらいからパソコンで翻訳させて下さい』

 サラさんがノートパソコンの画面を俺の方に向け、打った文章を見せた。

 俺が頷くと、サラさんはまたキーボードを叩き始めた。

  『サヤ子が行った教会は、サヤ子がしてホームステイしていた時に毎日行っていた教会です。私はサヤ子に「私は、大好きな人に卑劣な事をし続けてしまいました。私はカトリックではないけれど、反省したら救ってくれはしないだろうか」と聞かれたので「イエス様はケチな方じゃないわよ」って答えたの。そしたらサヤ子は「そうですね」って言って毎日祈りを捧げに行ったのよ』

  パソコンの画面に並ぶ文字に、胸が、頭が、喉が、痛い。

 『サヤ子は今も救われてないみたいね』

 『あなたが救ってあげて』

 サラさんがパソコンの画面を見せながら優しく笑いかけた。