やっぱり、好きだ。


 「SAYAKO?? SHE WENT TO CHURCH IN THE NEIGHBORHOOD」

 サラさんにはなんとか伝わったらしい。

 『CHURCH』って言った?? 教会??

 「サンキュー ソー マッチ」

  確か、すぐ近くに教会があったはず。

  「・・・SHOTA!!」

 玄関に向かおうとした俺をサラさんが呼び止めた。・・・が、明らかに何かを言いたげなのに、英語の分からない俺に何て言えばいいのか分からない様子のサラさん。

 ・・・全くもって申し訳ない。

 ・・・俺、サラさんのアシスト、無駄にしちゃったな・・・。

 ポケットから携帯を取り出し、『あなたのアシストを無駄にしてしまいました。ごめんなさい』と打ち込んで翻訳してサラさんに見せた。

 「PLEASE GIVE ME LITTLE TIME. OK??」

 そう言うと、サラさんは急いで隣の部屋に行った。

 「SHOTA」

 リビングにいたダンさんが、俺の分のコーヒーを淹れながら手招きをした。

  呼ばれるままリビングへ行くと、隣の部屋からサラさんがノートパソコンを持ってこっちにきた。何やら打ち出すサラさん。