やっぱり、好きだ。

 

 「・・・高校の時も、大学の時だって、ずっとサヤ子が好きだった」

 「・・・意味分かんないよ・・・」

 サヤ子は俺の顔なんか見たくないのだろう。俺に背を向けて壁にもたれながら泣いていた。

 「大学の頃、サヤ子の事大好きだったのに・・・俺、サヤ子が傷ついてたのも分かってたのに、サヤ子はいつでも許してくれたから・・・好きでもない女の子と遊び回ってた。・・・あの日も女の子と遊びたくてさ・・・『サヤ子ちゃん、彼女なんでしょ??』って聞かれて『うん』って答えたら遊べないんだろうなと思って・・・ついサヤ子のこと『ストーカー』って・・・」

 「・・・・ついって・・・」

 サヤ子が振り返って、呆れた様に涙を流しながら笑った。

 「・・・私は、青山くんがつい何気なく言った事を気にし続けてたんだ??」

 笑っているのに涙は止まらなくて、苦しそうな表情を見せるサヤ子。

  「・・・ばかみたいだね、私」

 サヤ子は笑いながら泣き続ける。

  「・・・違う。青山くんがばかなんだ」

 サヤ子が顔を上げて、俺と視線を合わせた。

 「うん」

 サヤ子の瞳に、どうしようもなく馬鹿な俺が映っていた。