やっぱり、好きだ。

 
 「・・・この前日本に帰ったのは、俺1人で親に話つけようと思って。・・・ダメだったけど。これ、リサには内緒な。仕事って言ってあるから」

 「なんで連れてかなかったんだよ。リサ、俺にはあの態度だけどスゲエいい奴じゃん。森田の親だって気に入ると思う」

 「俺もそう思う。でもウチの親、俺がアメリカに永住するのはどうしても嫌らしくて・・・。それはリサがどうとかの問題じゃないじゃん。だから1人で解決したかったんだけど・・・失敗した。でも、諦めないけど。俺は翔太と違うから」

 森田が意地悪く笑った。

 「翔太、いつになったらサヤ子ちゃんの誤解解くの??」

 森田が少し馬鹿にしたように俺を見る。

 「・・・誤解の解き方が分からん」

 「はぁ??」

 うなだれる俺に半ギレる森田。