やっぱり、好きだ。

 

 
 食事を終えると、サヤ子とリサは買い物に繰り出して行った。

 「女って人種関係なく買い物好きなのな」

 街中の広場で森田と買ってきたコーヒーを飲む。

 ・・・俺、なんかアメリカ人みたいじゃね??

 「確かに。リサも好きだねー、買い物」

 森田がコーヒーを飲みながら笑った。

 「リサ、スゲエな、日本語。森田が教えてんの??」

 「・・・ウチの親、俺には日本人と結婚して日本に戻ってきて欲しかったみたいでさ、オレたちの結婚反対してんだよ。で、『なんとか認めてもらいたい』ってリサ、日本語の勉強すごく頑張ってて・・・。俺、それがリサに無理させてるみたいで嫌でさ、俺は積極的には教えてなくて・・・そしたらリサ、俺のSNS通じてサヤちゃんと仲良くなって、サヤちゃんと日本語でやり取りし始めて・・・」

 「サヤ子が教えてんの??」

 「教えてるってゆーか、サヤちゃんとのやり取りで色々覚えてる部分はあるかな。リサ、日本語学校行ってるから、習った事をサヤちゃんに使い方確認してるみたい」

  困った様に笑うけど、嬉しそうな森田。