やっぱり、好きだ。

 
 「オジャマ カナ??」

 「何やってんの、お前ら。つーか、アメリカの方々に日本人がおかしな人種だと思われるから変な事すんなって」

 2人の世界を満喫し終わった森田とリサがこっちにやって来た。

 「イヤー、面白い写・・『なんでもない。なんにもない。全くない』

 デジカメを森田たちに見せようとする俺を、サヤ子が必死で阻止した。

 「ま、なんでもイイけど、何か食いに行こうよ。何が食べたい??」

 「・・・て言われても、アメリカの食いモンってハンバーガーしか思い浮かばねーし」

 聞かれた事に素直に答えると、

 「イヤ、翔太に聞いてない。サヤちゃん、何食べたい??」

 レディファーストの森田は俺をスルーし、サヤ子に問いかけ直した。

 そんな森田の態度に、リサが俺の方をチラっと見て『クスッ』と笑った。

 ・・・感じわるー。

 「うーん・・・森田くんのおすすめのとこに連れてって」

 結局サヤ子も何も思い浮かばず、4人で森田行きつけの店に行った。