やっぱり、好きだ。

 
 「おめでとう。・・・で??」

 「ありがとう。電話とか、日本に行った時に話そうと思ってたんだけど、翔太の事驚かそうと思って、サヤちゃんに黙っててもらった。ちなみにリサとサヤちゃんは、俺のSNS通して友達になってた」

 幸せそうに微笑む森田は、リサの事が好きで好きでたまらないんだと思う。

 「なるほど。俺、SNSとかしないから全然気付かなかったわ。森田がアメリカ人とねー」

 「リサはイギリス人」

 「あー、だからか。森田のジェントルマンぶり」

 『なるほどなるほど』と1人で納得していると、『プッ』森田が突然吹き出した。

 「翔太さぁ・・・俺がサヤちゃんと2人きりで会うんだと思って、焦ってアメリカまでくっついて来たんだろ」

 「森田、うるさい」

 見事結婚にまで辿り着いた森田には、恋愛でじたばたしている俺が面白く見えるらしい。超感じ悪いわ、森田。