やっぱり、好きだ。

 
  サラさんが『フッ』と少し笑って『貸して』手を出した。

  携帯をサラさんに渡すと、サラさんは何かを打ち込み翻訳して俺に渡した。

  『私のこと、どれほどバカだと思ってるの?? 普通に考えて、好きでもない女にアメリカまでくっついてくる男なんていないでしょ』

 携帯の画面を見た後サラさんに、

 「ユー アー ライト」

 と親指を立てると、サラさんが豪快に笑った。

 「なになに??」

 話が飲み込めないサヤ子が、サラさんと俺の服の袖を引っ張った。

 サラさんは俺に視線を送った後、口の前で人差し指を立てると、

 「SECRET OF ME AND SHOTA」

 サヤ子にウインクをした。

 カッコよすぎでしょーよ、サラさんよ。