やっぱり、好きだ。



  暫くして、 困り果てたサヤ子が俺の方に来た。

 「・・・あのね・・・サラさん、私が女友達を連れて来るんだと思ってたみたいで・・・空いてる部屋、1コしかないんだって・・・でもね、ベッドはちゃんと2つあるし・・・やっぱ嫌だよね?? 私、ホテル探してみる!!」

 サラさんのウインクはこういう事か・・・。 

 つーか、サラさんって透視出来んのか!? なんで俺がサヤ子を好きな事が分かったんだろう。

 「空いてるホテルなんかあるわけないじゃん。俺は全然いいし」

 「・・・でも、青山くんは・・・」

 サヤ子は瑠美の事が引っかかるようだった。

 「WHAT IS DOING?? COME IN!!」

 サラさんがそんな俺たちを呼んだ。

 「行こ、サヤ子」

 「・・・・」

  戸惑うサヤ子の腕を掴んで家の中に入った。