やっぱり、好きだ。




  


 空港に降り立ち、バスと電車に乗ってホストファミリーの家へ。

 ・・・サヤ子がいてくれて本当に助かった。

 俺1人だったら、バスとか電車とかどこで降りればいいか分からない。

 辿り着いた家は、さすがアメリカという感じでデカくてオシャレだった。

 玄関のチャイムを鳴らすと、

 「SAYAKOー!! LONG TIME NO SEE」

 ふくよかで明るそうな女性がサヤ子に抱きついてきた。

 「SALAー!! MISSED YOU!!」

 あぁ、この人が“サラさん”か・・・。と久々の再会を喜び合っている2人を眺めていると、サラさんと目が合った。

 ペコっとお辞儀をすると、サラさんは俺にウインクをしてサヤ子に何かを話し始めた。

 サラさんの話に慌てふためくサヤ子。

 しかし、英語がさっぱり出来ない俺には何が起こっているのか分からない。