やっぱり、好きだ。

 
 「リブは中学の英語の授業で『KEN IS READING THE BOOK IN LIVING』を現在系にしろって問題でまさかの『LIVING』の方のINGを取ったらしくて、英語大好きサヤ子が『LIV』ってドコやねーん!!って突っ込み入れた事から『リブ』になったらしい」

 「やっぱ、サヤ子センセの友達も面白いヤツだったんすネ」

  安田は壁にもたれながら笑っていた。

  「サヤ子の『ナイジェ』の方がヒドイ。サヤ子って理数系が残念なくらい出来なかったんだよ。で、中学の時化学の授業を自分なりに楽しくしたかったんだろうな。化学記号の表の1番上に謎の『ナイジェリア』って文字を書き込んでたらしくて」

 「??」

 「ナイジェリアって一夫多妻制だろ??で、水の『H2O』ってHが両手広げてOと手繋いでるように見えるじゃん。『H2O』の記号の下に『さすがHってだけあってOという妻2人』ってゆー謎の物語を書いてたらしい。そこから『ナイジェ』」

  「・・・やめて。腹よじれる」

  安田が腹を擦りながら笑う。