やっぱり、好きだ。


 「『それは青山先生がなんとかする問題だから、サヤ子センセが気にする事じゃない』って言っときましたけど」

 安田のサヤ子に対する返事が引っかかった。

 安田は、サヤ子と俺が旅行に行く事は嫌ではないのだろうか。

 「『じゃあ行かなきゃいいじゃん』とは言わないんだ??」

  「青山先生が行くの辞めれば、サヤ子センセだって気兼ねなく行けるって事、分かってます??」

 安田は、やっぱりサヤ子と俺が一緒に旅行するのは嫌らしい。

  「・・・サヤ子センセも桜井先生も、青山先生に傷つけられなきゃいけない理由なんかないのに、2人共心を痛めてるのが青山先生には分からないんですか??」

 そして、俺を責める安田。