やっぱり、好きだ。


 「イヤ、メールじゃなくて電話しろよ」

  待ってる時間がそわそわするだろーが。

 「翔太ー。だから、時差考えろって」

 森田が呆れながら頬杖をついた。

 ・・・そうだった。時差がある事をまたすっかり忘れていた。

 「だな」

 サヤ子の手をそっと離すと、

 「早ッッ!! 返信来た。OKだってさ」

 サヤ子が携帯の画面をオレの目の前に翳した。

 ・・・携帯の画面見せられたところで、英語ばっかで何書いてあるんだかさっぱり分からない。

  「じゃあ、青山くんの分もチケット取るよ??」

 とりあえず、泊まれる場所は確保出来たらしい。

 「お願いします?」

  何はともあれ良かった。

 やばい。楽しみすぎる。今年の夏休みはサヤ子と旅行だ♪