「素直ー。桜井先生には言ったんですか??」
「言った。玉ねぎパーティの日。お前らが帰った後に」
ここまでくると、とことん素直な俺に、安田の尋問は止まらない。
「桜井先生はなんて??」
「気持ちの整理がつかないって・・・」
『ふー』最早溜息以外の呼吸法が出来ない俺。
「そっか。そりゃそうですよね。でも、桜井先生の事をキレイにしないとサヤ子センセに行きづらいですもんね」
安田の言葉に『ふー』と何回目になるのか分からない溜息を吐き続ける俺。
「ふーふーうるさいわ」
『ふー』
そう言われても出てきてしまうのだよ。
「じゃあ、溜息出しきりますか??」
「あ??」
安田の良く分からない提案に『はい』とも『いいえ』とも返せない俺に、安田が不敵に笑いかけた。
「キス、舌入れた」
「殺す。」



