やっぱり、好きだ。

 
 『はぁ・・・』安田は身体を離して溜息を吐いた。

 「行きなよ。気になるんでしょ??」

 安田は歪んだ笑顔を作って私の頭を撫でた。

 「留守番しててあげるから。あ、ラーメンちょうだい。俺、まだお昼食ってない」

  安田はどうしていつでも優しいんだろう。

 こんな最低な私を、どうして怒らないんだろう。

 「安田、優しすぎ。ゴメン。私、行ってくる。ラーメン2、3個食べていいよ。 あ、デスクの引き出しにお菓子もあるから好きなだけ食べてって!!」

 「うん。行ってらっしゃい」

 辛そうに手を振る安田に胸が苦しくなった。

 「・・・行ってきます」

 でも、放送室へ走る。