やっぱり、好きだ。

 

 ----ピンポンパンポーン。

 放送が鳴った。

 「1年1組、川田弘人。1年5組、池本亜弥。至急、放送室青山まで来る事。来なかった場合、家に電話します。以上。」

 青山くんからの連絡だった。

 川田くんって・・・保健委員の??  青山先生って1年3組の担任のはずじゃ・・・。なんで?? 家に電話するって・・・何、この呼び出し。

 「あ・・・おや・・・ま・・・せん・・・せい??」

 思わず口にした青山くんの名前に、安田が唇を離した。

  「俺とキスしながら他の男の名前呼ばないでよ・・・」

 悲しそうに苦笑いを浮かべる安田。

  「・・・ゴメン」

  無神経過ぎる自分が嫌になる。