やっぱり、好きだ。

 
 「誰か入ってきたら、今度こそヤバイから!!」

 安田の肩を押して身体を引き剥がすと、安田が苦しそうに顔を歪めた。

 「折角青山先生が助けてくれたのに??」

 安田は私の左頬に手を当てると、

 「もうしないから・・・もう1回だけ・・・いい??」

 と、顔が近づけてきた。

  逸そうと思えば逸らせる。・・・でも、安田を拒みたくなかった。

 「サヤ子センセ、いいの??」

 自分から仕掛けてきたくせに、逃げない私に少し動揺する安田。

 少し動けばキスしてしまう距離に安田はいる。

 安田とは付き合えない。でも、安田が大好きで大事で可愛くて仕方ないって気持ちはどうすれば伝わるだろう。