やっぱり、好きだ。

 
 安田は優しい。優しすぎる。きっと・・・いや、絶対1人で責任を被ろうとしてるに違いない。

 どうしよう。

 『私が誑かしました』とか言ってみる??

 イヤイヤイヤ、私に若いイケメンくんを誑かす魅力がどこにあるっていうんだ。

 誰も信じるわけがない。

  「噂は本当ですか??」

  確信に迫る校長先生。

  何て言おう??  何て言おう!?

 言い訳を編み出せずにいると、隣で安田が喋りだそうと口を開けたのが見えた。 「噂は・・「それは私が『バタン』

 何の弁解も思い付いてないくせに、話出そうとした安田を遮ぎった時、校長室のドアが開いた。