「お前ら、ほーんとお似合い」
変な空気に気付いていないのか、はたまた気が付いていてわざとなのか、安田が2人の生徒に笑いながら近づくと、キスしそうな勢いで女子生徒に自分の顔を近づけた。
「くそガキだなー、お前。全然そそらない」
安田はびっくりして目を見開く女子生徒から顔を離すと、川田くんの方へ視線を向けた。
「お前らみたいなカップルを、俺とかサヤ子センセたちが羨まく感じる思う??」
生徒たちをバカにしながら、笑っている様に見えた安田の目は全然ニコりともしていなかった。
どんどんおかしくなる保健室の空気に焦っている私に安田が近づいてきて
「やっぱ、そそるね」
安田が私にキスをした。
・・・キスをした??
安田と私がキスをした???



