やっぱり、好きだ。

 
 「だから、青山先生と安田先生が言った通りだし。なんか、高村先生みたいな優等生タイプって経験少なそー。イイ歳して結婚出来なくて、溜まってるっしょ?? 私、高村先生みたいな惨めな女になりたくないなー」

 女子高生に完全に見下されている。

 正直めちゃめちゃ腹立つけれど、一応教員なので先生らしくしなければならない。

 「だから、私みたいにならない様に、こんなとこでイチャつこうとしてないで勉強しなって。今、授業中でしょ??」

 平静を装いながら諭す様に話した。つもりだったけれど、

 「高村先生って勉強しすぎでそうなっちゃたんじゃないんですか?? 今、欲求不満なんでしょ」

 『プッ』生徒2人が目を見合わせながら爆笑した。

 悔しいけれど言い返す言葉もない。