やっぱり、好きだ。

 
 「サヤ子センセ、今度意味分かんない事言ったらチュウするよ」

 「・・・意味分かんない」

 安田こそ意味が分からない。どういう流れでそうなるんだ。

 「サヤ子センセの事、大好きですよー。気持ち悪いなんて思ってないですよーって証明。ねぇ、チュウしよ??」

 『チュー』と言いながら顔を寄せてくる安田。

 やばい。耳が熱い。絶対赤くなってる。

 てゆーか、こんなに可愛い男子にこんな事言われて、平然でいられる人なんているの??

 「サヤ子センセ、顔真っ赤」

 安田が『可愛いー』と私の頬を人差指で突いてくるから、その指を振り払いながら両手で顔を覆った。

 耳どころの騒ぎじゃなかったんだ。顔までも赤かったとは・・・。