「サヤ子先生も人数多い方がいいだろ??」
ふいに青山くんが私に話を振ってきた。
「そうですね」
一応同調してみたけれど、そもそも『みんなでやりましょう』って意味ではなかったのだろうか。
パーティーなんだから、大勢の方が楽しいだろうし。
「だってさ」
青山くんが、安田にわざとらしく『ふふん』と鼻で笑った。
「俺、青山先生嫌いになりそう」
青山先生にいじめられた子どもの様に、安田が私の服の裾を握った。
安田の言動と行動の意味は分からないけれど、いちいち可愛い安田の仕草に萌えずにいられない。
安田の頭をよしよしと撫でていると、
「じゃあ、翔太の部屋にしましょうよ。私が揃えた調理器具もあるし」
桜井先生が敢えて『私が揃えた』を強調ながら提案をした。『青山くんは私のものですよ』という意味が込められているのだろう。当然それに朝倉先生が気づかないわけもなく、物凄い目つきで桜井先生を見ていた。折角の可愛い顔が台無し。



