「 花 」
「 あ、
――――… えっと…
ん〜と… 水色っていうか
野原とかにもよく咲いてて
そこにも、犬の、その 」
「 あ!!
あ〜!! …はいはいはい!!
オオイヌの…! 」
「 は、はい 」
「 何であんな名前なんでしょうね
ちょっと、可哀相な感じ 」
「 は、はい…それであの…
あれが、この前まで
パーッとキレイに咲いてたんですけど…
咲いてないなあって…
整地されたみたいなんで
抜かれちゃったのかなーと… 」
「 あー
あの、モミの木の所でしょ?
俺も最近、ここ結構来てましたし
こんな所にも咲いてんだ〜なんて
嬉しくなっちゃったもんで
咲いてたの見ましたよ〜
別名、"星の瞳"
でも、
突然変異した方じゃないスかね?あれ 」
「 …あ そういえば… 」
亜種とか丸さんが、言ってた気がする
「 だから、栄養ある土でも敷いて
誰か種を蒔いたんじゃないですかね〜 」


