東京+ラブクラフト
















… 仕掛けたんだ



――― 閉じた箱みたいなこの街に
彼が仕掛けたのは、愛の悪巧み ―――






"人に注目されたい ―――"

そんな彼女の性格も
行動パターンも、全て把握して



ハルトさんは、罠を張って


"サエキリツコ"が死ぬ日 ―――

ずっとずっと、"その時"を待ってた







手なんか、もちろん下してない





その"場所"に向かう様に

ただ 声をかけた だけだ ―――







… どれだけ憎んでたの…?





そして彼女は、"あの花"の中で


誰に見られるコトもなく
スポットライトの下で 死んだ ―――