東京+ラブクラフト









…… ここで私を
赤くなってニラみつける様なら
まだいい



だけど やはり彼女は
私の頭から、足の先まで見て
鼻で笑った



そして彼女はこの場を
立ち去りはするだろうけど

帰ると見せかけてまた
別の改札口から出て
夜の街に戻るのだろう ――――






「 ――― あ… そうだ!! 」





どうしたらいいか困惑している
二人の少女に、再び私は 声をかけた





「 はっ はいっ! …な、何ですか 」



「 あっあの!学校には連絡…っ 」



「 しないしない …約束したしね





―― ちょっと、聞きたいコトあるんだ 」