東京+ラブクラフト







その女の子は
ツカツカと前に進んでしまって ―――



ギモンを投げかけた二人は
必死になってその後を追う



そして私も
ショルダーバッグを肩にかけ直して
その後を追い掛けた





「 ―― 怒んないでよ〜!
ゴメンってば〜

… 別にマミのカレシのコト
悪く言ったワケじゃなくて〜! 」



「 うん!そうだよ〜!
一応心配っていうか…

マミには色んなトコ教えてもらって
アタシ達も、感謝してるし〜… 」



「 そうだよぉ…

――― あっ!!そういえば

ね?!
クラスのアッちゃんとケイがね!
自分達もマミちゃん紹介して欲しいって 」



「 うんうんっ!!」





「 … どんなコ? 」



「 えっと…
一人は帰宅部っていうか
もう一人は、かなりカワイイコで
いつもつまんないって言ってて 」



「 …呼び出せばいいじゃん 」



「 えっ!! いいのっ?! 」





「 いいんじゃん?
…人数多い方が楽しいし

―――… かけるならさ
公衆電話からにしなね 」



「 え… なんで? 」





―――… そろそろかな



私は内ポケットに、腕を差し入れ
一人の少女の肩を、ポンポン と軽く叩いた