狭い階段を降り
外へと出る
「 んじゃっ まったね〜 皆 」
「 お疲れ様っしたー! 」
「 ウハハハハ
なんか懐かしい言い方だなそれ〜 」
手を振るケーキ屋さんの、そんな声に
少し照れ笑いして頭を下げる
言われていた通り
完全に雪は止んでいて
代わりに
明け方間近の冷たい空気が
体中を 一気に包みこんだ
「 ―― ルウ 行こう 」
ハルトさんの声
ルウちゃんは立ち止まって
ケーキ屋さんがある方を見上げてる
「 ルウちゃん…
二人の様子… どうだった…? 」
「 ずっと、だまってた
クリスマスだから
もう帰りなっていわれて、出て来た 」
「 そ…っか 」
「 うん 」


