ケーキ屋さんは「 …そっか〜 」と呟き
預けておいたケーキを
厨房奥から、持って来てくれた
「 ミコちゃんは
以前からお得意様だし
落ち着くまで、ここで預かっておくよ
それに、これから帰れば明け方 ―――
コドモたちの枕元にプレゼントを置くなら
ちょうどピッタリの時間だ 」
時計を見ると、もう三時過ぎ ―――
時間を見たとたんに
昨日、あまり寝てなかったせいもあって
急にアクビが、連発して出て来る
「 眠いよね 」
ハルトさんが クスクス笑う
「 ごっ ごめんなさい! 」
ケーキ屋さんが、私の頭をポンポンする
「 謝る事ないじゃん
――― 普通は寝てる時間だもん
さ、解散しよっ
…つかユタカ、お前どうすんだよ 」
「 え… 」


