「 …… ま、まさか 」
「 そ
…… 悪いオトナたちが、僕らに媚び売り
カワイイ貢ぎ物を捧げて来る位
僕らの言動、ファッション、流行りは
夜の街に伝染して行き
果ては日本中の若者たちにまで感染する
けど、あんな格好
流行らせるつもりはなかったんだけど…
まさか"たった一人のガキに負かされて
こんなバツゲームやらされてます"なんて
もう、絶対に言えないからさぁ 」
「 … 俺も
カッコイイんだろうなって思ってやってた… 」
ユタカさんは絶句し
私もあんぐりと、口を開いたままだ…
「 ――― ミコ 会わないそうです 」
ドアが開く音と、ハルトさんの声
ハッとして、振り返る


