「 おねえさん 」 背後から声 「 ――… ルウちゃん!! どこ行ってたの?!ケガしてない?! 」 怯えた様に、声もなく散って行くやじ馬 その波の中に立つルウちゃんを 思いきり引きずり出し、抱きしめた 「 ごめんなさい あのね あの中から ――― ケイトの声が、きこえたの 」 「 …… ケイト…って? 」 ルウちゃんの碧の視線は 私を越えた、その後ろ それを追うと 涙を流し、ガク然とした表情のミコさんと それを支える、ユタカさんの姿があった