東京+ラブクラフト








見ると


少し離れたトコで、同じ様に
年は多分、私と同じくらい
見るからにビジュアル系のヒトがいて

やっぱりガードレールをまたぎ
越えようとしていて





だけど、それをハルトさんに
キューを首元にあてられ、止められてる





ハルトさんは
そのヒトの肩を組み、耳元で何か囁き

それからキューで
自分の肩を、トントンと叩いて





ガードレール脇に置かれた自転車の列を



それが何かの合図の様に
片脚で蹴って、思い切り倒した