何だか一瞬
ルウちゃんの表情が
ムズカしくなった様に思えたけど
すぐに明るい笑顔でニコッと
そのコと握手
「 "…maraming salamat!"」
「 Walang anuman
―… Magingat kayolalo na sa labas
―――― Sige! 」
「 "Sige!" 」
ルウちゃんにそのコは手を振って
向こうで待ってた 友達っぽいコと一緒に
路地を曲がり、姿を消した
「 ルウちゃん、知り合い?! 」
「 …ううんー 知らないコー! 」
「 えー?! 」
――… 途中、'ミコ 'て言葉
言ってた様な気がするんだけどな…
「 "この先
今通れなくなってるから"
――― 今 走って行った方
"こっちに行くといいよー"って 」
「 そ、そっかー! 」
「 うん!
道はねー 小さいコたちのが
たくさん、知ってるよ! 」