私が 声を掛けたのは 駅前で、朝と夕の通勤客を相手にした 移動のパン屋さんをやってるお雅さんだ もう三十年 ここで売り子をしているらしい 「 それであの ――― 年は二十代前半位 腰までの長髪で横分け … キャンペーンガールの様な 衣裳を着てらしたみたいなので かなり目立ったとは思うんです が… 」 「 ん〜〜 水着みたいなの着て配ったりとか、 そんな人は、たくさんいるでしょ? 毎日毎日、区別つかない位にさ 」