少年もまた '壊すことしかできない' のだから 彼の黒い翼は 人を幸せにするものではなかった それでも 少年は彼女を 幸せにしてあげたかった どんな結果であれ 彼女のゆめを 叶えてあげたかったのだ だから少年は彼女の前に立ち 言ったのだ 「恐怖もなにも感じない世界に つれていってあげる」と そして少女はそれに応えた だから少年は 彼女の息を 止めたのだ。