「危険って何?」


諦めてもらうの危険なの!?


「はー?あいつ中学まで王子とか言って喧嘩クソ強いしめちゃちやほやされてたからさ、女の仲間も男の仲間も1000人ぐらいいるぞ!?」



何、その衝撃発言!!


てか1000人って!でも 何の関係があるの?


「ふーん、だから?」



勇輝は呆れ顔。

「だーかーらー!お前爽也が男なんか仕組んだらあっと言う間に犯されるぞ!つってんの。」



「は?」


犯される?何言ってんの コイツ・・・。


「ありえないしー!私が?何の為に!?てか爽也がそんな事するわけないじゃん!!」


爆笑。


「はー。はー…」


笑いすぎて涙目の顔を上げると深刻な顔の勇輝と奈美が立っていた。


「百合、マジだよ?」


奈美が突然言う・・


「は?爽也がんなことするわけないって!第一・・」


私の言葉は勇輝に遮られた

「今まで何回もやってんだよ!!」


「えっ?…」


私は自分の顔が青ざめていくのが分かった。


「しつこい奴がいたら女に集団リンチさせ、ムカつく奴がいたら自分の部下に始末させる。あいつ、中学んときマジヤバかったんだぜ?高校はなんでか大人しくしてるけどな。」



嘘。あの爽也が…



「私も、言われるまであの雪仲爽也とは思わなかったけど、悪い噂しか聞いた事なかったもん。」


奈美が俯く・・・



「・・・。もし、ほんとにぼこられそうになったりとかした時は勇輝助けて!!でも、私は爽也信じてるから、とりあえず私が!」


大丈夫!爽也なら・・



勇輝はムッとした。

「他の男信じてるとか言うなよ。爽也、百合に何かしたら許さねぇ…」



グッと私を抱き寄せる


「大丈夫だよ。」






きっと・・・