あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】




「こ、このままがいい。


最後までしよ?」


「…百合、好きだ」


ちょっとでも痛みを


和らげるように


キスをしてくれる勇輝。

「うん。私も勇輝好き」

勇輝がそっと抱きしめて

くれる。


笑いかけてくれる。


からかってくる。


ちょっと拗ねちゃう。


やっぱり好きって言って


くれる。


爽やかに髪を流して歩く。

モっテモテの勇輝。


でも、他の人には冷たいよね?

すぐ俺様になっちゃう。


でも意外とヘタレじゃない?

天下最強のヤンキー君♪

顔真っ赤にしてデレちゃう。


…そんな、君の全てが


大好きでした。


ちょっとでも、私を好き

でいてくれてありがとう。

私にこんなキラキラした

世界を見せてくれて


ありがとう。


初めて出会ったあの日から


この運命は決まってたのかもね?



でも、これが私の精一杯。

勇輝…たくさん


愛してくれてありがとう。

この世界で一番大好きな


人は絶対絶対勇輝だからね?

いつも、好きって


言ってくれるのに、


私は大っ嫌いなんて


意地張ってごめんね。


嘘だよ?大好きだからっ。

なのに…ごめんね。


本当に、本当にありがとう。








んっ、朝だ。


「おはよう、百合」


え、「きゃっ!」


真横で勇輝がニヤニヤ


見てる。


私、裸じゃん!


「今隠したって昨日


全部見たから?」


「もう、ばーか///」


「はいはい。バカですよ?

体キツくない?水飲む?」

「え?」


水を差し出してくる勇輝。

「ありがと」


優しい…ね。


「勇輝、顔輝いてるよ。」


ふふっ//


ニコニコ笑ってる勇輝


「そりゃ嬉しいから」