あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】




「お、百合。


んじゃ行くか?」


勇輝は今答えてた時の


不機嫌とは打って変わり

ニコッと笑ってこっちに


近づいてきた。…ホッ


「うん♪」


なんか女の人たちに


めちゃめちゃ睨まれてる

けど気にしない方向で~。汗

「ねっ、彼女ってその子?

私の方が可愛くないかな?


よく見てよ?」


いやいやいやいや、


ちょっと待て!彼女の


前で言う言葉かそれが!

もち勇輝は即答。


「あんさ、何勘違い


してんのか知らねえけど

俺あんたのことかけらも

興味ねーからな?正直


可愛くないし。つか、


化粧濃すぎ、キモいレベル」

「え?」


「じゃ、行こ。百合」


私たちは部屋へ向かう


あーあー泣いてる、泣いてる。

泣き声が響いている


「あーいうの、マジで


ウザいんだけど。あーいう

風に言っちゃダメかな…」

ん、珍しく弱気?


「いいんじゃない?


確かにあれはうっとい!」

私ははっきり言う


「はは。百合がいいっつ

うんだったらいいや!」

くっそー、可愛い笑顔


しやがって…////


「よし、夕食食べるか」


「お腹すいたぁー」


「はえーな(笑)」


だってほんとにすいたん

だもん…。太るかな?


「別にいんじゃねーの?」

座りながら勇輝が言う。


「え?」 何が?


「百合細いし。」


いや、ちょっと待って。

何でも筒抜けすぎるだろ!

読者かっ!


「…ん、何?」


「何にもー?」


「あんだよ?」


「何もないって言ってる


じゃん!」


あ、食事が来た。


蟹に刺身にステーキに


天ぷらに…てちょっと


高校生にこれは高くない!?

「安かったもん」


絶対嘘!