で、その勇輝のダチが
一体私に何の用？
「で、いきなり何だって
言うと！あの、百合ちゃん
の友だちに聞いたんだけど…」
は!?あいつら帰って
来ないと思ったら
コノヤロウ！んなとこ
まで手伸ばしてたか。
もぅやめてよね、決心
鈍るからー
「でな？」
「あー私ちょっと、
奈美たち探してきま」
「百合さん、逃げないでよっ」
うっ…
「ていうかなに!?
それぐらいのことで
別れようとしてるわけ？
百合さん、あのお兄ちゃん
と付き合えた事自体奇跡
なんだよ？それを自分から
手放すってバカだと思わ
ない!?」
「いや、全然。」
遼太さん？と梨央ちゃんが
顔を見合わせる。
「こりゃ、聞いてた以上に…」
何よ？？
「正面から向かってこい
とか言ってたくせに…」
「そういえば言ったねー。
あは、ごめん。無理に
なっちゃうな」
「あーもう、ガタガタ
抜かすな！好きならっ…
てか、お兄ちゃんと百合さん
が別れたら私はどうやって
充サマを紹介してもらうのよ」
梨央ちゃん、素が出てる(笑)
「うん、まぁ百合ちゃん
が選んだ道も正解だと
思うよ？けど、若いうち
なんて皆勢いだって。
俺みたいにさっ♪」
…あぁうん。遊んでそう…
「というか、勇輝が
最近百合ちゃんの話ばっか
すんだけどよ。めっちゃ
楽しそうに話すんだー。
何か、あの笑顔をもぅ見られ
ないんはヤダかなって」
「え？」
めっちゃ楽しそうに？
そうなんだ…。
「そだよ、最近お兄ちゃん
デッレデレして気持ち悪く
て…全然coolじゃないん
だからっ！」
え、気持ち悪い？
それはいいことかな？
