「もぅ、チャイム鳴る


じゃん?早く行こうよ」

私は2人を急かす


「あーほんとバカだよねー?

百合って」


「あ゛ぁ!?」


やんのかコラ!


「はいはい、ごめんね。


でもその選択はないわー」

「千香、マジうっさい//」


「ほら、ケンカしてる


場合じゃないでしょ?」

奈美が私たちの背中を


押して進む。


「いたっ」


千香が何かにぶつかった!

「ぁあ?なんだよ」


わぁ、ヤンキー軍団じゃん


久々に見た。


「何もないです!」


千香キレてるし…


「てめぇ、なんだその


口のききかたは?」


あーもう怒らしてんじゃん?

「は、てめぇなんかに


口のききかた指示される


覚えないんだけど!?つか


てめぇこそ誰に向かって


んな口きいてんだっつの!」

千香のがバカじゃんー?

適当に流せばいいのに…

「随分いきってる女だな。


今更キャーとか言っても

遅いぜ?」


後ろのヤンキー達ウザい。


奈美も「ヤバくない?」って

言い出すし…


「はぁ?上等だよ。


かかってこいや」


千香ー、あんたそんなこと

言える程強くないでしょがっ

「いきった女?男なら


んなの軽く流せよ。」


いきなり喋ったヤンキー


「でも、勇輝さん。


ナメられっぱなしじゃ…」

「ぇ、勇輝?」


「あん?…百合じゃん!

いきった女って百合!?」

おい、ちょっと待て!


「私じゃないですぅ」


「私だけど文句ある?


黒川。」


千香が前に出る


「は?千香が?


……な、許したれよ。


俺の友だちなんだよ」


「勇輝さんの?…なら。」

ヤンキー達はその場を


立ち去って行った