なんか、訳分かんないな。


これが普通だったもんね?

「別に普通じゃん。


何、考え直したの?」


千香がひょこっと廊下から


顔を覗かせた。


「ちょ、千香!ここで


そんな話しないでよっ」

ん?という顔をする千香…


近くの女子が全員耳を


傾けてきた。…ほらね?


「こっちきて」


「はいはい」


私は千香を連れ出して


ひとけのない所まで行く

「で、どうなの実のとこ?


奈美から話は一応全部


聞いたけどね。」


なら聞くなよっ!


「別に、何も変わって


ないよ?千香が聞いた


通りそのまんま。」


千香は不思議そうだ。


「ふーん。で、黒川には


いつ言うの?」


「まぁ、言える時に


言おうと思ってるけど?


延ばしたら言いにくく


なるだろうし、早めに


言おうと思うけどね」


「ならいいんだけど。


…百合言うけどさぁ


人間て卑怯だし嫉妬深いし

本当に嫌な生き物なんだよ?

だから、百合はぜんっぜん

悪くないし。自分の幸せを

取るぐらい良いと思うよ?

あのねぇ、大体人の幸せと

不幸はセットなんだから。

誰かが幸せになると誰かが

不幸になるのが当たり前!

それに、黒川を短かった


けど好きだった私としては

幸せを譲った百合に幸せに

なって欲しいんだけど??

そこらへんどー思う?」


ぐっ!!


「…でも仕方無いじゃん。


勇輝は仲間達といる方が

楽しいだろいし、千香には

悪いけど勇輝が楽しそう

なら私は幸せなの!」


奈美が入って来る。


「こんなとこにいたぁ、


2人共…千香無理だって。


百合の頑固さは知ってる

でしょ?」


悪かったね!


「何で分かんないかなぁ」


千香が喚く