「勇輝大げさ~」


今度は私がプッと


笑う。


「大げさじゃねーっつの。

大マジ!」


って言われても…


「神さまって!あははっ


せめて天使とかに


してよ。可愛いじゃん」

「あっ、てめー神さま


をバカにしたなっ?


俺の中で神さまってのは

最高ランクなんだぞ!?」

「なにソレっ


知らないしー」


「つか、百合は


天使なんてガラじゃねー」

「あーひっどーい!」


なんて言いながら、


お菓子食べて


ゲームしたり、


好きな音楽論を語ったり


勇輝ん家で2人


久々にゆっくりと


過ごした…。


「あ、もぅ結構


いい時間じゃない?」


時計の針は7時を指している

「だな。時間たつの


はえー」


そろそろ帰るか。と


後片付け。


玄関に出る…


「よし、送るわ」


勇輝がドアを開ける


…でも今日はなんだか…


「……。」


私は玄関に立ち尽くす


「ん、どうした?」


よく分かんないけど…


「まだ、帰りたくない…」

顔が赤くなっていくのが

分かる。なんでだろう?

「は?」


うわ、困らせたかな


勇輝はゆっくりとドア


を閉めた


そしてしゃがみ込む。


??…勇輝も顔赤い?


「ソレ…」


「えっ!?」


「分かってて言ってんの?」

…何を?…??


「あーいいよ。分かった」


何か分かられたし。


「残念だけどダメ。


もう子供は帰る時間」


いたっ、でこピンされた


む~…。んじゃ、せめて


「…キスして」