「ごめ、いじめすぎた」
ちょっと半泣きの私の
頭をポンポンと叩く
勇輝の顔は苦笑って
レベルの笑いじゃ
ないけどね…
「変態っっ!」
私は口を尖らす
「何それ、誉めてんの?」
ニコニコしてる勇輝を
見ると悔しい。
「けなしてんだよ、バカ!」
「あ、ひっでーな。
それが彼氏に対する態度?」
ふん!
「あいにく、彼氏への
接し方なんて
知りませんから」
「俺が悪かったって。
ごめんな?」
後ろから抱きついて
来る勇輝は、
クーラーの効いた
リビングにはすごく
あたたかくて
背中に感じる大きな
体も男子って感じで
少し嬉しくなった。
「いいよ、私も悪かった。
バカなんて言って
ごめんね?」
ちゃんと勇輝の顔が
見たくて振り向こうと
するけど振り向けない。
勇輝が放してくれない…
「勇輝?」
チュッ!
チュッ!?へ?
と思ったら首筋が
少しチクッとした。
「んっ!」
「俺のもんっていうしるし♪」
「え?ちょ恥ずかしい
じゃん!」
「なんで?自慢じゃない?
見せつけるみたいでさ♪」
「どこがっ!」
やっぱり勇輝のばかぁ!!



