梨央ちゃんは
バッと立ち上がる
「梨央、そーいえば
今日友達と遊ぶ約束
してたんだった♪
私、夕食までご馳走に
なってくるから
そこんとこよろしく
お兄ちゃんっ!
あっ、百合さん
ごゆっくり~」
バタバタと隣の部屋へ
行き階段を下りて
家を出て行って
しまった。
なにあの速さ…
勇輝がプッと笑う
「あいつ、分かりやす
すぎ。」
えっと…
「今度、紹介しろって
事だよね?」
「だろーな」
……まっまぁいっか。
やっと本題に移れるよ
勇輝も何となく
察したみたい。
ちょっと緊張してる…
うわ、話しづらいよ
とにかく、今回は
私が全面的に悪いし…
ごくっ。
「あの、勇輝?」
「ん?」
「あのね遊園地でさ
私、爽也と話してた
じゃない?
あの時…私爽也と
観覧車に乗って
頂上で、キッキス
しちゃったの。
言い訳なんかする
つもりないけど、
しちゃった事と
すぐ言えなかった事
謝りたくて…
ごめん。」
正直にぜ~んぶ言った
ちょっと怖くて
勇輝の顔が見れない…
すると、勇輝が
口を開いた。



