「でも、やっぱり
それはそれ。だよ!
お兄ちゃんは
恋愛感情とか抜きで…」
ふ~ん
てか、梨央ちゃんに
そこまで言わせる人って
誰なんだろう?
「お前なぁ…」
「ねぇ勇輝?」
えっ!?
という顔をして
勇輝は私の方を向く
「その…梨央ちゃんが
好きな人の名前って
聞いていーかな??」
「はぁ!!?」
と言う梨央ちゃん…
「言っても知らねーと
思うけどな…」
勇輝はちょっと
申し訳無さそうに
言った
「えっ!?ちょ、
やめてよ?お兄ちゃん
言わないでよ!?」
うわぁ、そんなに
焦る程好きなんだ。
「うっせ。俺の言う事
聞かねーくせに
お前の言うことなんか
聞くかよ。」
「そんなっ…」
えっ、めちゃ気になる
「俺の尊敬する人でさ
充さんて言うんだ。
俺のグループ作った人で
俺の面倒とかよく見て
くれて、ケンカは
鬼つぇーし?
んでもって、イケメン
で正統派王子って感じ
の人。もぅグループは
引退しちゃって
いねぇーんだけどな」
みつるさんって……
「この前遊園地で会った?」
「遊園地っ!?
お兄ちゃん何で梨央が
知らない間にそんな
楽しそうなとこに…」
あっ。
言っちゃダメだった?
「るせーよ。
てか実敦なんか尊敬
してねーし」
クックッと
笑い出す勇輝。
あぁ、そっか



