*百合side
「分かった。
まぁなんとか説得
するよ。
中入ろーぜ?」
「えっ!?」
いや、説得って
あれ一筋縄じゃ…
ガチャ。
勇輝が部屋のドアを
開ける
どうする気ー?
「梨央。」
「えっ?」
涙でぐしゃぐしゃに
なっている顔を
上げる梨央ちゃん。
ちょっと言いすぎたか?
勇輝は梨央ちゃんに
アイスティーを渡す
「ありがと。」
梨央ちゃん顔真っ赤…
「百合カルピスでいい?」
「あっうん。」
私もカルピスを受け取る
さて、勇輝。
これをどーする??
「梨央さぁ、
俺のこと好いてくれ
んのは嬉しいけど
好きなやついんだろ?」
えっ!?
いるの??
「まぁ…」
ガチで!!?
好きな人いるのに
こんなことまでする?
普通…
彼氏とかとは
別ってこと?
それともよっぽど、
私のこと嫌いだから?
「俺追っかけても
全然意味ねぇし、
そっち頑張れよ。」
勇輝の言っていることは
その通りだと思う。
けど、そんなことで
諦める梨央ちゃんじゃ
「でも!」
…ないんだよねー
「でも?なんだよ…」
「あれは夢みたいな
ものだし…。」
梨央ちゃんにしては
珍しくネガティブ。
誰でも楽勝とか
言いそうなのに…
とか思ってると
「嘘つけ。
梨央のテクで
落としたるとか
言ってたじゃねーか」
やっぱり…
それすごい言いそう。



