あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】




「そーゆー卑怯なの


やめた方がいいよ?


理由は知らないけど


邪魔したいのなら


正々堂々と向かって来なよ。


本当に別れさせたいの


なら…ね。


まぁでもさー、まず


勇輝の彼女いなくして


梨央ちゃんは何がしたいの?

言っちゃうとただの自己満でしょ!?


あの様子じゃ、


勇輝と梨央ちゃんが


どーにかなるって訳じゃ

なさそうだし??


正直、こんな事ばっか


してると余計嫌われるよ?

ブラコンも程ほどに


しなきゃ。」


――――――――――――――

「っていう話をしたら


マジ泣きしちゃってて


そこに勇輝が来たわけ」


百合は説明を終える。


あーあー


なるほどね…


つっても流石俺の女。


あれを軽く流して


逆に説教とか俺も出来ねー

なんとなく笑いが


こみ上げて来る。


「ちょっと、


何笑ってんの!?」


ぷくーっと膨れる


百合の頬が可愛い。


芯は強くて、


優しいなんてやべーよな?

…おっと


1人でノロケてる


場合じゃねぇ!


めんどくせーなぁ…


あいつどんだけ俺が


好きだよ?


でも、あいつの中の俺は

いつも完璧で王子みたいな

やつ。


本当の俺じゃねぇ…


そぅ充さんみたいな


正統派王子がタイプ


なんだよなぁ…


ん゛!?