あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】




「やめろっつってん


でしょーがっ!!!」


バキッ


あっ殴っちゃった。


爽也も勇輝も


吹っ飛ぶ。


「ってぇ…」


「いつつ…」


ほっ大丈夫そう。


「こんなとこまで来て


喧嘩しないで。


第一周りに迷惑…」


説教を始める私。


「おっけおっけ!!」


「もぅしねーわ。


よく分かった、よし


アイス食べよう!」


長い説教の予感を


感じ、逃げる2人。


あっ逃げやがった!


すると、周りから


コソコソと声が


聞こえだした。


「あの子あんな顔して


めちゃ怖ない?


イケメン2人投げ


飛ばしたよ…」


「ヤバいよね」


とか、


「顔好みだけど


あれはねぇわ。


可愛い子にはやっぱ


怖~い、助けてーとか


言って欲しいよな?」


とか


「イケメンたちヤンキー


だったし、あの女の子も

ヤンキーなのかな?」


「あ~めちゃくちゃ


強そうだもんねー?」


なんて声がいっぱい


そう…だよね…


奈美は突然叫んだ


「あ~マジうるさい。


黙ってくんないかなぁ」


ひー奈美怖いー


スッと奈美は


私の隣にきた。


「気にしないでね」


その一言が嬉しい。


「何言ってんの、


大丈夫に決まってん


じゃん♪」


なんて強がってみた。


ほんとは気になる


「おーい行くぞー」


「「あっはーい」」


ハモった…


2人で笑い合う。


どしたん?って


爽也が聞いてくるけど。


秘密。