あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】




うー…


「勇輝かして!」


「へ?」


パシっと勇輝から


タオルを取る


「ちょっと背高い!


座って!!」


「何で俺怒鳴られてる訳!?」


「ごめんって、


…早く座る!!」


しぶしぶという感じで


勇輝がベンチへ…


「もーざっついのよー」


丁寧に勇輝の髪を拭いた


…本人はどーでも


良さそうですがっ!!


「あ、終わり?


じゃ行こ。」


感謝っ!!


そりゃ勝手にやったけど…

勇輝がクルッと振り返る


ん、何?


「ありがとな。」


ちょ、キラキラの


笑顔で言うの反則…


というかほんと


言って欲しいこと


いつも言ってくれるね?


…勇輝は百合の


王子様だよ……



なんてっ!!


ヤバいヤバい、


勝手に体温上げてる


場合じゃない。


「どーいたしまして///」


見かねた奈美が


複雑な表情で


「ねぇ、並んでて


疲れたしアイス食べない?」


なんて言い出した。


アイス?


「「食べてぇ!!」」



わっビックリしたぁ


「「真似すんなや」」


「勇輝!!」

「爽也ぁ!!」


「喧嘩しないで。


ていうか2人とも


アイス好きなんだ?」


「爽くんは


アイス大好きだよねー?」

へーよく知ってんなー


奈美。


「俺もだし?」


勇輝が反論。


「あ゛?


ここでやっとくかテメェ?」

爽也ダメー


「気絶させて


置いてくから。」


余裕たっぷり勇輝…


バキッドカッ


えっちょ…